バドミントンを始めたばかりの人が最初に悩むのが「サーブのルール」。
打つ位置や高さ、立ち位置など、意外と細かい決まりが多くて迷ってしまいますよね。
でも大丈夫!
今回は【初心者向けルール解説③】として、サーブの基本的なルールを解説します。
「どの位置から打てばいいの?」「反則になるサーブって?」といった疑問をスッキリ解消して、自信を持って試合に臨みましょう!
【初心者向けルール解説②】で解説した、「シングルスとダブルスのコートの違い」も併せて読むと
さらに理解が深まること間違いなしです🏸
サーバー・レシーバーについて
サーブのルールを解説する前に、用語の説明をします。
サーブを打つ人をサーバー
サーブを受ける(レシーブする)人をレシーバー
といいます。
試合はサーブを打つことで始まりますので、最初にどちらのチームが打つか?というサーブ権を決めます。
サーブ権の決定方法は試合によって異なりますが、公式の大会の場合はコイントス、一般のオープン大会ではじゃんけんなどで決定します。
さらにダブルスの場合は、試合開始時ペアのどちらがサーブを打つのか、レシーブを受けるかというファーストと呼ばれるものを試合前に決めておきます。
サーブの基本的ルール
サーブの基本的なルールは以下です。
- サーバーはサーブエリア内に立ち、サーブを打つ
- レシーバーはサーバーから斜め方向のサーブエリアに立つ
- 点数が偶数の場合は、コートの右側で打つ
- 点数が奇数の場合は、コートの左側で打つ
- 連続ポイントの場合は、同じ人がサーブを打ち続ける
シングルス、ダブルスのプレーエリアに自信がない方は前回の記事をご覧ください。
では早速解説に入っていきます。
犬チームvs猫チームの試合を例に見ていきましょう。
シングルスの場合
シングルスは1対1の対決なので、各チーム1人で戦います。
犬チームは柴犬選手、猫チームは三毛猫選手が出場します。
柴犬選手のサーブでスタートするようです。
1.試合開始(犬:0-0:猫)
試合開始直後は両チーム0点ですよね。
先ほどの基本的なルールで説明したように、偶数点の場合は右側のサーブエリアからサーブを打ちます。


2.猫チームが1点を取った(0-1)
猫チームが先制点を取ったようです。
この場合、サーブ権はポイントを獲得した猫チームに渡ります。
点数は1点、つまり奇数点ですので、左側サーブエリアからサーブを打ちます。


3.犬チームが1点を取った(1-1)
負けじと犬チームが1点を取り返しました。次は犬チームにサーブ権が渡ります。
1点は奇数点になりますので、左側サーブエリアからサーブを打ちます。


4.猫チームが2点目を取った(1-2)
猫チームが2点目を取りました。
サーブ権は猫チームに渡り、点数は偶数点になりますので右側のサーブエリアでサーブを打ちます。


5.猫チームが3点目を取った(1-3)
猫チームが3点目を取りました。サーブ権は引き続き猫チームとなります。
点数は3点目、奇数点なのでサーブはどちら側から打つでしょうか?
正解は左側です。
徐々にわかってきたでしょうか?


ダブルスの場合
今度はダブルスの場合です。
犬チームはチワワ選手、柴犬選手、猫チームは黒猫選手、三毛猫選手が出場します。
ダブルスの場合もシングルスとほとんどルールは変わりませんが、ひとつ注意してほしいのが
誰がサーブを打つか
です。
ダブルスの場合、連続得点の場合は同じ人がサーブを打ち続けます。
その点に注目してみていきましょう。
試合開始前のポジションは
[猫チーム]
右側(ファースト):黒猫選手
左側:三毛猫選手
[犬チーム]
右側(ファースト):チワワ選手
左側:柴犬選手

となっています。
では猫チームの黒猫選手がサーブを打ってスタートします。
1.試合開始(犬:0-0:猫)
0点は偶数点なので、右側にいる黒猫選手がサーブを打ちます。


2.猫チームが1点を取った(0-1)
猫チームが1点目を獲得しました。サーブ権は猫チームのままです。
連続得点の場合サーブは同じ人が打ち続けますので、変わらず黒猫選手がサーブを打ちます。
打つ位置は、1点目なので左側からですね。
では、サーブを受けるのは犬チームのチワワ選手、柴犬選手のどちらでしょうか?
この時大切になるのが、
試合開始時どの位置にいたのか
です。
試合開始時、右側にチワワ選手が、左側に柴犬選手がいました。
今回サーブは左から打ちますので、試合開始時左側にいた柴犬選手がサーブを受けることになります。


3.犬チームが1点を取った(1-1)
次は犬チームが1点を取りました。サーブ権は犬チームに移ります。
サーブは誰が打つでしょうか?
1点は奇数点、試合開始時犬チームは左側に柴犬選手がいましたので、サーブを打つのは柴犬選手となります。
では猫チームは誰がサーブを受けるでしょうか?
試合開始時、左側にいたのは柴犬選手だから柴犬選手かな?と思ってしまいますが、実は違います。
先ほど1点目のサーブを打った黒猫選手がサーブを受けます。
最初は試合開始時どの位置にいたのかが起点となりますが、点数を重ねていくにつれ
直近のサーブを誰がどの位置で打ったのか
が重要になります。
今回の場合、猫チームが1点目を取ったとき黒猫選手が左側に移動してサーブを打ちましたので、引き続き左側にいるというわけです。


4.犬チームが2点目を取った(2-1)
犬チームが2点目を取りました。サーブ権はそのまま、偶数点なので右側からサーブを打ちます。
では誰がサーブを打つでしょうか?
連続得点の場合、同じ人がサーブを打ち続けますので柴犬選手がサーブを打ちます。


5.犬チームが3点目を取った(3-1)
犬チームが3点目を取りました。
ここまでくれば誰が、どこで打つかわかってきたでしょうか?
連続得点なので柴犬選手が、奇数点なので左側からサーブを打ちますね。


このように、ダブルスでは誰がどの位置で打つかが重要になってきます。
初心者の方は特に混乱する部分ですので、しっかり理解して試合に臨みましょう。
サーブの打つときの注意点
サーブを打つ際は以下に注意しましょう。
- シャトルの位置はコート面から必ず1.15m以下であること
- サーブラインを踏んではいけない
- 床から両足が浮いてはいけない(両足の一部分は必ず床と接していること)
- 打つ瞬間に足が動いてはいけない
これらが守られていないとフォルトとなり、相手に点が入ってしまいますので十分気を付けましょう。
また別の記事でフォルトについては解説しますので、そちらもぜひご覧ください。
さいごに
今回は初心者の方が特に混乱しやすい「サーブのルール」について解説しました。
サーブのルールはスコアを書く時にも重要になります。
始めは迷うと思いますがたくさん試合をするうちに覚えてきますので、楽しんで理解していきましょう!
ルール解説シリーズはまだまだ続きます!
次回の記事もお楽しみに😄ではまた!
