ラケット選びシリーズ第1弾~第4弾までで、ラケットの選び方を紹介してきました。
ラケット選びが一通り終わったら、いよいよ総仕上げです!
ラケットそのものの性能に加えて、打ちやすさを大きく左右するのが ガットの張り(テンション)。
「せっかく気に入ったラケットを選んだけれど、思ったようにシャトルが飛ばない…」
「打ち心地がいまいちだな…」
そんな経験をする人も少なくありません。
実はそれ、ガットの張り具合が原因かもしれません。
同じラケットでも、ガットのテンションを変えるだけで打球感はガラリと変わります。
だからこそ、ラケット選びの最後に「ガットの張り」を理解しておくことがとても大切です。
この記事では、初心者の方に向けて テンションの違いによる特徴 と おすすめの設定 をわかりやすく解説していきます。
ラケット選びシリーズはこちらから
テンションとは?
ガットの張りの強さを別名でテンションといいます。(少しややこしいですが、ポンドと言ったりもします。)
スポーツショップなどでラケットのスペック表を見ると
20lbs~28lbs
などの表記があると思いますが、これは、
20~28lbsがそのラケットを使ううえでの推奨テンションであり、最大28lbsの強さで張れる
ということを表しています。
表記の最大テンション(この場合は28lbs)以上で張ることはできませんが、20以下の19lbsでは張ることができます。
ここは間違えないようにしてください。

テンションは
数字が大きいほど、テンションが高い
数字が小さいほど、テンションが低い
と言われます。決して元気がある・ないではないので注意しましょう🤭
スイートスポットについて
テンション特徴の説明をする前に、一つ知っておいていただきたいことがあります。
それは
スイートスポット
というものです。
スイートスポットとは、シャトルがラケットに当たる際一番弾いてくれる場所のことをいいます。

ここで打つとクリアは遠くまで飛び、スマッシュには威力が増します。
ではこのスイートスポットとテンションはどのような関係があるのでしょうか?
トランポリンをイメージしてください。
硬いトランポリンの場合、真ん中でしっかり踏めば大きく弾むけれど、少しずれるとあまり跳ねません。
一方緩いトランポリンの場合は、多少ズレてもそれなりに弾んでくれますよね。
ガットも同じで、
高いテンションで張ると、真ん中でシャトルを捉えなければなりませんし、
低いテンションで張ると、多少ずれてもシャトルを飛ばすことができます。
特徴まとめ
ではこれらの特徴を踏まえ、テンションの特徴を見ていきましょう。
テンション | スイートスポット | メリット | デメリット |
低い(16~19lbs) | 広い | ・飛ばしやすい ・腕の負担が少ない | ・コントロールがしにくい ・威力が出にくい |
中間(20~23lbs) | 中間 | ・扱いやすい | ・特になし |
高い(24~28lbs以上) | 狭い | ・シャトルの反発が強い ・攻撃的なプレーができる | ・扱いが難しい ・腕の負担が大きい |
適正テンション表
上記の特徴を踏まえて、適正テンションはこちらになります。

初心者の適正テンションはこれだ!
小学生や力がない女性の場合は、16~18lbsから張るのをおすすめします。
少しずつ力がついてきた中高生や大人の初心者の場合は、20lbsから張ってみるのがいいでしょう。
ガットの張替え目安
打っていくとどんどんガットが緩くなってきますので、基本的には約3か月に1回張り替えると良いでしょう。
さいごに
いかがでしたか?
ガットのテンションはプレーのしやすさを大きく左右します。
自分のレベルやプレースタイルによってベストな張り方は変わりますので、
まずは無理のないテンションから試して、少しずつ調整していくのがおすすめです。
ラケット選びの総仕上げとして、ぜひ自分に合ったテンションを見つけてみてください!
ではまた!